多汗症手術|後悔しないために知っておきたいこと

多汗症手術|後悔しないために知っておきたいこと

この記事でご紹介すること

「手が汗びっしょりで握手をすることに抵抗がある」
「暑くもないのに、自分だけ常に顔から滝のように汗が流れる」

こんな多汗症の悩みを解決しようと手術により多汗症改善を考えている方がこのページを御覧頂いているかと思います。

ただし、あなたは治療を必要とするほどの症状ですか?
まずはそこからチェックしてみましょう。

治療を受ける前に確認したい、多汗症の簡単セルフチェック

多汗症は、遺伝による影響が大きいとされているものの、はっきりとした原因はわかっていません。
その他、精神疾患(病気だと気にしすぎて勘違いしている)や緊張によるもの、ただ汗っかきなだけなど、さまざまな理由が考えられます。

また、手術をはじめ治療を必要とするほどの多汗症であるかどうかを自分自身で判断することは、とても難しいとされています。
多汗症の治療を考える前に、まずは自分が本当に多汗症なのかどうかを確認する必要があります。

以下の項目に2つ以上、当てはまる場合、多汗症の疑いがあるかもしれません。確認してみましょう。

  • 最初に症状が出たのが25歳以下
  • 発汗が左右対称に見られる
  • 睡眠中は発汗が止まっている
  • 1週間に1回以上、多汗のエピソードがある
  • 多汗症の家族がいる
  • 症状によって日常生活に支障がある

※引用:日本皮膚科学会|原発性局所多汗症診療ガイドライン 2015 年改訂版

上記の項目に2つ以上、当てはまる場合、多汗症の疑いがあるかもしれません。どのようにしたら改善できるか、具体的な方法を見ていきましょう。

多汗症の治療にはいくつかの種類がありますが、その治療法の中で最も再発のリクスが少ない治療が手術による多汗症治療。

まずはじめに、多汗症手術の概要やリスク、失敗しないためにも事前に確認しておきたいことなどをご紹介していきます。

手術による多汗症治療とは

多汗症の手術とは、大量に出る汗の量を調整を手術により行う治療のことです。

具体的には、脇からでる汗が大量の場合、脇の下に小さな穴を開け、発汗を調節する交感神経の束を切除したり、医療用クリップで遮断します。その結果、発汗をコントロールする交感神経の束が遮断され、神経がブロックされるため、胸から手にかけての発汗量が少なくなります。

  1. 全身麻酔をかけます。
  2. 手術する側の肺をゆるませて、脇を1.5㎝程度切開し、胸腔鏡と呼ばれる内視鏡カメラを入れます。
  3. 第3肋骨の部分の交感神経の束をクリップで止めます(医療機関によっては、電気メスで焼き切るケースもあります)。
  4. 肺を膨らませた後、手術による傷口部分を縫合します。

治療時間は、およそ30~40分程度です。手術を行う医療機関にもよりますが、経過が順調であれば、1日の入院もしくは日帰り治療できます。

多汗症手術の3つのリスク

治療効果の高い多汗症の手術ですが、確立は高くないものの、手術による合併症の可能性があります。

この章では、多汗症の手術のリスクについて、確認していきましょう。

ごくまれに出血や気胸が起こることがある

ごくまれに出血や気胸(肺に空気が入りにくく、うまく呼吸ができなくなる病気)が起こる可能性があります。

出血が起きた場合は輸血、気胸が起きた場合は注射針による空気抜きなどの処置が取られます。

「代償性発汗」が起こる可能性がある

多汗症の手術では、汗の量を調整するために、発汗にかかわる交感神経という神経を、切除またはブロックをします。

本来、汗が出るべき場所を意図的に切除またはブロックすることにより、他の部位から発汗するという副作用が生じます。この副作用を、代償性発汗といいます。

なお、手術により、胸から手にかけて汗の量は減るものの、お腹や足など他の部位の発汗が増えることがあります。ただし、多汗症の手術を行う場合、90%の確率で起こるといわれていますが、汗の量が劇的に増えたと感じることはほぼなく、多少増えたかもしれないと感じる程度です。理由は、ブロックした箇所の汗は、体内の汗が出る他の部位数箇所からまんべんなく出るためです。

皮膚が乾燥しやすくなる

多汗症の手術をすると、腕や手の発汗が少なくなり、皮膚が乾燥しやすくなります。冬の乾燥した時期には、ひび割れが見られることもあるので、保湿ケアをしっかりと行いましょう。

また、発汗には体温調節する働きがあるため、人によっては手術後に暑苦しさを感じることがあります。

非常にまれなケースとしては、顔にかけての神経が遮断されることで、まぶたが下がる、夜に目が見えにくくなるなどの症状が起こる可能性もあります。

これまでの話しから、手術以外にもう少し手軽にできる治療はないかと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。皮膚科や美容外科で行っている治療として、注射による治療や、専用の医療機器を使用した切らない多汗症治療があります。また、多汗症の原因がストレスの場合は精神科、更年期障害によるものでれば産婦人科など、ほかの診療科で治療を受けることができます。

切らない多汗症治療とは?手術せずに治す方法とその効果

多汗症の人の中には、手術はハードルが高い……と考える人もいるでしょう。その他の多汗症の治療法には、次のようなものがあります。

・薬を使った治療
・精神療法を用いた治療
・医療機器を使用した治療
・注射による治療

ここでは、それぞれの治療法の詳しい内容を説明します。

薬を使った治療

多汗症の薬物療法には、内服薬と外用薬を使ったものがあります。

内服薬による治療

通常、汗をかくときには交感神経からアセチルコリンという成分が分泌されます。

多汗症の治療薬では、アセチルコリンによる伝達をブロックする薬が使用されます。薬の効果が全身に作用するため、手足や脇など特定の部位の多汗症だけではなく、全身の汗の量が多い多汗症の人にも行えます。

外用薬による治療

汗を抑制する効果のある塩化アルミニウムを、脇や手など発汗の多い部位に塗る治療法です。

ナトリウムに反応すると、結晶化する塩化アルミニウムの特性を利用しています。塩化ナトリウムを手足に塗ることにより、汗の塩分と反応してできた結晶が栓の役割をして、汗の分泌を抑えることができます。

注意点として、塩化アルミニウムはアレルギーを起こすことがあり、人によっては皮膚にかぶれなどの副作用が現れることが挙げられます。その場合、濃度の調節やほかの治療法を検討します。

精神療法を使った治療

強い不安時や緊張時に多汗症の症状が現われている場合、精神療法が選択される場合があります。精神療法には、精神科の専門医による心理療法や、精神安定剤の処方があります。

医療機器を使った治療

多汗症治療用の医療機器を使い、汗腺であるアポクリン腺やエクリン腺の機能を破壊または抑制します。よく使われる多汗症用の医療機器は下記になります。

ビューホット

汗が出てくるアポクリン腺やエクリン腺を、高周波(RF)で照射し発汗作用を抑制。症状の程度により差はあるものの、1回の治療で多汗症治療の効果を期待できます。

ウルセラドライ

高密度焦点式超音波を利用し、アポクリン腺やエクリン腺の働きを抑制する治療法。重度の多汗症でなければ、基本1回の治療で効果を期待できます。

ペアドライ

上記ビューホットとウルセラドライを組み合わせて行う治療法。症状が重度でない限り、基本的には1回の治療で効果を期待できます。

イオントフォレーシス

水中でわずかな電流を流し、発生したイオンが汗腺に作用して発汗を抑える治療法。定期的な通院が必要です。

注射による治療

ボツリヌストキシンと呼ばれる成分を注射(通称、ボツリヌストキシン注射)をすることで、汗の分泌を抑える治療です。ボツリヌストキシン注射による多汗症の治療効果は、半年から1年程度ですが、脇など汗のかきやすい部位に注射をするだけなので、手軽に治療したい人に適しています。

まずは、多汗症のレベルや原因が何かを把握し、あなたに最適な治療法を見つけみるのはいかがでしょうか。

まとめ|多汗症手術を検討する場合、メリットだけでなくリスクも含め判断すること

多汗症は健康に大きな被害を及ぼすものではありませんが、人との関わりや日常生活のなかで不便を感じる症状の一つです。

多汗症を根本から治療するには、手術や医療機器を使用した治療が適していえますが、どちらの治療もリスクがゼロであるとは限りません。
特に手術の場合は、高い治療効果を見込める一方で、メスを使用した治療になるため体への負担は大きいです。

まずは、ご自分の多汗症の症状を把握し、どれくらい日常生活に支障があるかなどを考慮して、治療が本当に必要か、治療が必要な場合はどの治療が自分にとって最適な多汗症治療かを考えることが重要です。

当グループは医師歴10年以上のドクターが多数在籍しており、多汗症治療において豊富な経験があります。全国の主要都市にクリニックがございますので、下記より治療詳細をご確認頂き、お近くのクリニックへご相談下さい↓


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