傷跡治療まとめ|傷跡ごとに適した治療法とは?種類・費用を徹底解説

傷跡治療まとめ|傷跡ごとに適した治療法とは?種類・費用を徹底解説

この記事でご紹介すること

傷跡があるために好きなファッションを楽しめない、見るたびにネガティブな気持ちになってしまうという悩みを抱えていませんか。傷跡には、火傷跡・根性焼き跡・リストカット跡・帝王切開の跡などさまざまな種類があり、それぞれ適した治療方法が異なります。

できてしまった傷跡を完全に元通りにすることはできませんが、傷跡治療を受けることによってほとんど分からない程度まで修復することが可能です。

ここでは、傷跡に適した治療法の種類や費用を詳しく解説します。悩みを抱えたまま過ごしているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

傷跡治療の種類と特徴

傷跡治療には大きく分けて、レーザー治療・切除法・ケナコルト注射・再生医療が用いられています。それぞれの治療法にはどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

傷跡治療のレーザーについて、詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください

レーザー治療

傷跡治療に使用されているレーザーには、エルビウムヤグレーザー・フラクショナルレーザーの2種類があります。

エルビウムヤグレーザー

エルビウムヤグレーザーは、皮膚表面の組織を薄く削り取ることができる医療レーザーです。レーザーを照射すると、皮膚細胞に含まれている水分に反応して熱が生じ、傷跡がある部分の皮膚が削り取られます。皮膚には再生機能が備わっているので、削り取られた皮膚が新しく生まれ変わる過程で、傷跡が目立ちにくくなっていきます。

エルビウムヤグレーザーは、皮膚組織に与えるダメージが少ないためダウンタイムが短く、レーザー照射後の回復も早いという優れた特長を持っています。色素沈着のリスクも少なく、多くの傷跡治療に用いられています。

レーザーを照射した後は、軽いすり傷のような状態になります。3日ほど経過するとかさぶたができ、約2~3週間で新しい皮膚が再生されます。

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、皮膚の治癒力を利用しながら凹凸がある傷跡を平らな状態に近づける医療レーザーです。レーザーを照射すると、皮膚の表面にミクロ単位の極小さな穴がいくつも開きます。皮膚はこの穴を埋めるため、収縮しながら新しい皮膚へと生まれ変わります。この際に、凹凸のある部分がフラットな状態になっていきます。

フラクショナルレーザーは、傷跡を目立たなくする治療に多く使われているほか、クレーター状になっているニキビ跡の治療にも使用されています。レーザー照射時は、ゴムで弾かれたような痛みがあります。痛みが心配という場合は、表面麻酔や局所麻酔を行うことも可能なので事前に相談してみましょう。

治療後2~3日程度は赤みや腫れが見られることがありますが、徐々に引いていき、約1週間で小さな点状のかさぶたができます。2~3週間ほどで新しい皮膚が再生されます。

切除法

切除法は、傷跡部分の皮膚を切除して周囲の皮膚を縫い合わせる治療法です。ほとんどの場合は1回の治療で傷跡を取り除くことができますが、皮膚が伸びない部位に傷跡がある場合は、数回に分けて施術することもあります。

切除法では、縫合跡が新たな傷跡になってしまうというデメリットはありますが、もとの傷跡部分を切り取るため、何の傷跡か分からない状態にすることができます。

切除法は医師の技術力によって仕上がりに差が出やすい治療法です。傷跡治療に高い専門性を持っている医師が施術を行っている場合は、縫合跡も時間の経過とともに、ほとんど目立たなくなっていきます。

クリニックを選ぶ際は、高い専門性を持っている医師が治療を行っているか、慎重に判断することをおすすめします。

ケナコルト注射

エケナコルト注射は、傷跡に直接ステロイド剤を注入する治療法です。ケロイド状に盛り上がっている傷跡を平らな状態に近づけるために行います。

ケロイド体質の場合、切除法で傷跡を切り取ってしまうと傷口がさらに大きなケロイドとなってしまうことがあります。こうしたケースが懸念される場合は、ケナコルト注射を選択することが多くなっています。

しかし、ケナコルト注射は塗り薬よりも高い効果を得られる反面、効果が強すぎると、傷跡が逆に陥没してしまうリスクがあります。医師の的確な診断が重要な治療法のため、傷跡治療を専門に行っているクリニックを選ぶようにしましょう。

再生医療

再生医療は、現在とくに期待が集まっている先端医療で、傷跡を目立たなくする治療にも多く用いられています。傷跡治療では、主にPRP再生療法とリジェネラが行われています。

PRP再生療法

PRP再生療法は、血液中に含まれる血小板を採取し、患部に注入することで再生力を高める治療法です。血小板には止血作用があるほか、コラーゲン合成に関与して組織の修復力を高める作用があります。傷跡がある部分に注入することで、皮膚の再生力を高めてくれます。

レーザー治療や切除法などの傷跡治療を行ったあとに取り入れることで、治療跡をよりきれいな状態に仕上げることも可能です。

PRP再生療法は自分の血液を使うので、副作用のリスクが少ないというメリットがあります。傷跡治療以外にも、骨折や関節疾患において治癒力を高めたい場合など、さまざまな医療分野で活用されています。

リジェネラ

リジェネラは、皮膚の真皮層に含まれている成長因子を採取し、患部に直接注入することで再生力を高める治療法です。PRP再生療法と同じく、自分の細胞を利用するため副作用のリスクが少ない方法です。

成長因子は、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進するなど皮膚組織の生まれ変わりに深く関与しているものです。再生機能が弱まっている部分に注入すると、修復機能が高まり、ターンオーバーとともに傷跡が目立ちにくくなっていきます。他の傷跡治療と組み合わせて行うことも可能です。

Pリジェネラは年齢とともに衰えた皮膚を活性化することも可能なため、美容分野でも人気が高まっている施術です。

傷跡治療にかかる費用

傷跡治療の費用は治療法によって異なるほか、傷跡の大きさや状態によって大きく変わってきます。おおよその目安として、それぞれの治療法の費用相場を調べてみました。

傷跡治療の費用について、詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください

レーザー治療

エルビウムヤグレーザー:
1㎝あたり/1回
A院:15,000円
B院:38,000円
C院:50,000円
D院:10,000円

フラクショナルレーザー:
1㎝あたり/1回
A院:22,000円
B院:40,000円
C院:50,000円
D院:40,000円

切除法

1㎝あたり
A院:60,000円
B院:70,000円
C院:60,000円
D院:50,000円

ナコルト注射

0.1ccあたり
A院:20,000円
B院:7,500円
C院:10,000円
D院:10,000円

再生医療

PRP再生療法:
1回あたり
A院:80,000円
B院:50,000円
C院:60,000円
D院:40,000円

リジェネラ:
1カ所あたり
A院:250,000円
B院:300,000円
C院:280,000円
D院:100,000円

傷跡ごとに適した治療方法とは?

傷跡治療を行う際は、医師が傷跡の形状や肌の状態などを診断したうえで、適した治療方法を検討します。ここでは、傷跡によって主にどのような治療方法が選択されるのか見ていきましょう。

火傷跡

火傷は、熱によって皮膚や粘膜などの組織が損傷している状態で、医学的には熱傷と呼ばれます。火傷は重症度によって、Ⅰ度熱傷(表皮熱傷)・Ⅱ度熱傷(真皮浅層熱傷、真皮深層熱傷)・Ⅲ度熱傷(皮下熱傷)に分類されます。

このうち、火傷跡が残ってしまうのはⅡ度熱傷とⅢ度熱傷です。ただし、すぐに適切な応急処置や初期治療を受けたかどうかによって、火傷跡の状態は変わってきます。火傷をした場合は、まずはすぐに流水で15~30分程度冷やし、その後、医療機関で治療を受けることが大切です。

火傷跡には色素沈着が見られるもの、ケロイド状に盛り上げっているものなどさまざまな形状があるため、状態によって適した治療方法が変わります。詳しく知りたい場合は、カウンセリングなどで医師の診断を受けてください。

火傷跡の治療では、主に次の治療法が行われています。
・エルビウムヤグレーザー
・フラクショナルレーザー
・切除法
・ケナコルト注射
・再生医療

火傷跡の治療について、詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください

根性焼き跡

根性焼き跡は、たばこの火を皮膚に押しつけることでできる円形の火傷跡です。「根性を示す」という意味からこのように呼ばれていますが、さまざまな事情で不本意に傷跡が残ってしまったという場合もあるでしょう。

根性焼き跡はたばこによる火傷跡と分かりやすいため、人目が気になるという声も多くなっています。たばこの燃焼温度は最高で900度になるといわれ、長時間火を皮膚に押し当てると、凹凸のある火傷跡になってしまうこともあります。

火傷をした直後であれば、流水で15~30分ほど冷却し、できるだけ早く治療を受けることで傷跡を最小限にすることが可能です。

時間が経ってしまった根性焼き跡を目立ちにくくする治療法では、主に次の方法がとられています。

・エルビウムヤグレーザー
・フラクショナルレーザー
・切除法
・再生医療

根性焼き跡を消す方法について、詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください

リストカット跡

自傷行為としてつけてしまったリストカット跡を消してしまいたいという方は少なくありません。傷跡を見るたびに過去を思い出して気持ちが沈んでしまう、人の視線が気になって薄着の季節でも長袖を着ているといった悩みも多く聞かれます。

リストカットをすると、切り傷が線のように残ります。人によっては線状の傷跡がいくつもついていることがあります。リストカット跡が目立たなくなると、見た目が改善されるだけでなく、気持ち的にも明るくなるという方が多くなっています。悩んでいる方は、無料カウンセリングなどを利用して、医師に相談してみることをおすすめします。

リストカット跡で行われている治療法は、主に以下のものです。

・エルビウムヤグレーザー
・フラクショナルレーザー
・切除法
・再生医療

リストカット跡を消す方法について、詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください

帝王切開の跡

帝王切開には縦切開と横切開の2つのケースがあり、一般に縦切開のほうが傷跡が残りやすいといわれています。ただし、帝王切開の場合、体質や術後のケアが傷跡の状態に大きく影響することが多くなっています。

帝王切開をした後は傷口が広がらないよう、約3カ月間は皮膚を固定するケアが必要になります。医療テープや市販の傷跡用テープを使用するなどして、摩擦や外部の刺激から皮膚を守るようにします。これを怠ってしまうと、治癒に時間がかかるだけでなく、傷跡が目立ってしまう原因になります。

また、体質によっては皮膚が赤く盛り上がったケロイドや、ミミズ腫れのような状態になる肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)が見られるケースもあります。

帝王切開の跡を目立たなくする治療では、傷跡の状態や体質を診断したうえで以下の方法が行われています。

・エルビウムヤグレーザー
・フラクショナルレーザー
・切除法
・ケナコルト注射
・再生医療

帝王切開の傷跡治療について、詳しい情報を知りたい方はこちらをご覧ください

傷跡治療は専門性の高いクリニックを選ぶことが重要

傷跡治療を希望される方の多くは、見た目の問題だけでなく、心理的なストレスを抱えています。傷跡治療を受けることで、心のケアになる場合も少なくありません。

医療技術の進歩とともに、現在では傷跡がほとんど目立たない状態まできれいに仕上げることが可能になっています。ただし、クリニックによって導入している機器や治療法のバリエーションは異なります。よりきれいな状態を目指したいという方は、傷跡治療を専門的に行っているクリニックをしっかりリサーチして選ぶようにしましょう。

クリニックによっては無料カウンセリングを行っているところもあります。数カ所でカウンセリングを受けてみるのも、納得できるクリニックを選ぶためのよい方法です。一人で悩みを抱えたままにせず、明るい毎日を過ごすための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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