リストカット跡を消す方法とは?セルフケアと6つの治療法を徹底解説

リストカット跡を消す方法とは?セルフケアと6つの治療法を徹底解説

この記事でご紹介すること

自傷行為として行ってしまったリストカット跡。人に見られたくない、傷跡を見るたびに過去を思い出したくないという思いから、リストカット跡を消す方法を探している方は少なくありません。

残念ながら、一度ついた傷跡は元の状態には戻りません。しかし、リストカットの跡とは分からない状態まできれいにすることは可能です。

ここでは、セルフケアで目立たなくする方法と医療機関で行われている6つの治療法を徹底解説します。傷跡の悩みを解消して明るい気持ちで過ごせるよう、ぜひ参考にしてください。

リストカット跡は消すことができる?

リストカット跡があることでおしゃれを思うように楽しめなかったり、人の視線が気になったりするなど、日々の生活のなかで不便を感じている方が少なくありません。きれいに消すことができたら……と心から望んでいる方も多いでしょう。

残念ながら、どのような治療方法を用いても、リストカット跡を完全に消すことはできません。しかし、リストカット跡とは分からない状態にしたり、傷跡自体をほとんど目立たない状態にしたりすることは可能です。

リストカット跡が目立たなくなると、見た目の問題が解消されるだけでなく、気持ちも前向きになる方が多くいます。一人で悩み続けずに、傷跡治療のカウンセリングを受けてみるなど前進することをおすすめします。

セルフケアでリストカット跡を消す方法はある?

リストカット跡を目立たなくする方法の一つにセルフケアがあります。治療のような効果は期待できませんが、今すぐ隠したいという場合に役立つこともあります。主なセルフケアの方法を紹介しましょう。

コンシーラー

メイクで一時的に隠すという方法です。コンシーラーを使うときは、リストカット跡と肌の色を見ながらきれいに隠せる色を選ぶことが重要です。傷跡に赤みがあるときはグリーン系の色味が強いもの、傷跡が白い場合はイエロー系を選ぶと隠しやすくなります。

下地クリームを最初に塗っておくと、コンシーラーがなじみやすくなり、より自然に仕上げることができます。

傷跡用クリーム

傷跡を目立たなくする市販のクリームを使用する方法です。傷跡用クリームには、有効成分としてヘパリン類似物質が含まれています。ヘパリン類似物質には保湿や血行促進作用があり、皮膚の新陳代謝を促す効果があります。

赤みがある傷跡、盛り上がりが見える傷跡に有効とされていますが、リストカット跡のような深い傷で効果を感じるのは難しいかもしれません。

傷跡隠しのテープ

肌色の薄いフィルムでできた傷跡隠し用のテープが販売されています。コンシーラーなどのメイク用品よりも、リストカット跡の凹凸が目立ちにくい点がメリットです。また、洋服に色移りする心配がないため、一時的に隠す方法として人気があります。

リストカット跡を消す治療法

ここからは、リストカット跡を消す治療法を紹介していきます。傷跡の状態や肌質などによって適した治療法は個々に異なります。カウンセリングなどで医師と相談のうえ、検討するようにしましょう。

レーザー治療

リストカット跡を目立ちにくくする治療法のなかで、人気があるのがレーザー治療です。皮膚を切らずに傷跡を分かりにくくすることができます。

リストカット跡のレーザー治療では、フラクショナルレーザーとエルビウムヤグレーザーの2種類が使用されています。それぞれの特徴を紹介しましょう。

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、皮膚にミクロ単位の小さな穴を開け、皮膚の自然治癒力を利用してリストカット跡を目立たなくしていく治療法です。

レーザー照射によって開いた穴を埋めるため、皮膚は収縮しながら自己再生を繰り返します。この過程で、凹凸がある傷跡が平らな状態に近づいていきます。1回の照射で完了することもありますが、状態によっては回数を重ねることで少しずつ目立たなくしていきます。

エルビウムヤグレーザー

エルビウムヤグレーザーは、皮膚の表面を薄く削り取る治療法です。レーザーを照射するとリストカット跡がある部分が薄く削られ、すり傷のような状態になります。皮膚には再生力が備わっているので、これを修復しながら新しい皮膚に生まれ変わります。この過程で、徐々に傷跡が目立たなくなっていきます。

エルビウムヤグレーザーは、熱による皮膚組織の損傷が少なく、傷跡がある部分にのみ効率的に作用する医療レーザーです。そのため、ダウンタイムがほぼなく、皮膚が治癒するまでの期間も短くなっています。

切除法

切除法は、リストカット跡がある部分の皮膚を切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせる治療法です。縫合跡は残りますが、リストカット跡とは分からない状態にすることができます。1回の治療で傷跡を消すことができるため、すぐに分からない状態にしたい方に向いている治療法です。

剥削法(はくさくほう)

剥削法は、皮膚の表面を削り取り、皮膚の再生力利用してリストカット跡を目立たなくする治療法です。前述のエルビウムヤグレーザーを使った治療法のほか、特殊な医療用カミソリを使用して削り取る治療法があります。

医療用カミソリで治療した後は火傷跡のような状態になりますが、皮膚が再生すると周囲に肌になじんできます。

再生療法

再生療法は、自身の細胞組織を利用して、損傷がある部分の修復を早める再生医療の一つです。リストカット跡の治療では、PRP再生療法とリジェネラという再生療法の2つが用いられています。

PRP再生療法

PRP再生療法は、血液中に含まれる血小板を取り出し、ダメージがある部位に注入して再生力を促進する治療法です。自分の血液を使うので、副作用の心配はありません。

傷跡治療のほかにも、関節疾患、骨折、歯科分野、美容分野などで幅広く活用されています。

リジェネラ

リジェネラは、皮膚から成長因子を採取し、ダメージがある部分の皮膚に注入して再生力を高める治療法です。成長因子は、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの生成を促し、健康な肌を育てるもとになっているものです。

リジェネラを行うことで、損傷がある皮膚の修復が早まります。加齢によって衰えた肌を再生することもできるため、美容分野でも注目を集めている施術です。

ケナコルト注射

ケナコルト注射は、ステロイド剤を患部に注入することで、ケロイド状に盛り上がった傷跡を平らな状態にする治療法です。ケロイド体質で、皮膚を切るとケロイド状の傷ができてしまうという方にも対応できます。

外用療法

外用療法は、ケナコルト注射と同様にケロイド状の症状が見られる場合に、傷跡をへこませるために行う治療法です。ステロイド剤の軟膏やテープを貼ることで、患部を平らな状態に近づけます。ステロイド剤を直接注入するケナコルト注射に比べると、効果は緩やかになります。

リストカット跡を消す治療は痛いの?

治療の際の痛みが不安という方も多いでしょう。痛みの程度は、治療法によって異なります。

レーザー治療の痛み

エルビウムヤグレーザーは、痛みをほとんど感じません。

フラクショナルレーザーは、ゴムで弾かれたような痛みを感じます。麻酔なしでも施術はできる程度ですが、希望すれば表面麻酔や局所麻酔を行ってくれます。痛みに弱い方は事前に相談しましょう。

切除法の痛み

切除法は、局所麻酔をしたうえで治療を行います。治療中は痛みを感じませんが、麻酔が切れたときに痛むことがあります。痛み止めを処方してくれるので、我慢せずに服用しましょう。切除法を行ったあとは激しい運動は避け、患部を安静に保つ必要があります。医師の指示に従いましょう。

剥削法の痛み

剥削法は、局所麻酔をしたうえで行います。治療中は痛みませんが、麻酔が切れるとヒリヒリとした痛みを感じることがあります。また、治療後は感染を防ぐため、こまめに消毒を行う必要があります。

ケナコルト注射の痛み

ケナコルト注射は、硬くなっているケロイド部分に注射するため、強い痛みをともないます。

外用療法の痛み

外用療法では痛みはありません。

リストカット跡を消す治療にかかる費用は?

リストカット跡の治療にかかる費用は、傷跡の範囲や深さ、肌質などによって大きく変わります。ここでは、リストカット跡で多く行われているレーザー治療と切除法の費用相場を紹介します。正確に知りたい方は、カウンセリングなどで確認しましょう。

レーザー治療の費用相場

フラクショナルレーザー

1㎝あたり/1回
A院:22,000円
B院:40,000円
C院:50,000円
D院:40,000円

エルビウムヤグレーザー

1㎝あたり/1回
A院:15,000円
B院:38,000円
C院:50,000円
D院:10,000円

切除法の費用相場

1㎝あたり
A院:60,000円
B院:48,000 円(2cmまで)
C院:60,000円
D院:50,000円

治療費以外にかかる費用

治療費以外にかかる費用には、カウンセリング料、初診料、再診料、麻酔代、薬代(痛み止めなど)、アフターケア費用(包帯、軟膏など)などがあります。

クリニックによって、これらを治療費用のなかに含んでいる場合と、別料金にしているケースがあります。複数回の通院が必要になる場合は、トータル費用に大きく影響してくるので、事前に確認しておくようにしましょう。

リストカット跡を消すにはどのくらいの期間がかかる?

リストカット跡の治療を完了するまでの期間は、個人差があります。傷跡の範囲、深さ、肌質によって変わります。レーザー治療の場合と、切除法の場合のおおよその目安を紹介します。

フラクショナルレーザーの場合

フラクショナルレーザーの場合は、傷跡の状態によって照射回数が変わります。複数回の照射をする場合は、皮膚の回復を待って1カ月に1回程度の頻度で行います。

レーザー照射後、2日程度は赤みや腫れが見られることがありますが、1週間ほどでかさぶたができます。かさぶたが自然に剥がれ、新しい皮膚に入れ替わるまで1カ月ほどかかります。周囲の皮膚になじむまでの期間は、3カ月から6カ月程度が目安です。

エルビウムヤグレーザーの場合

エルビウムヤグレーザーは、1回の照射で終えることができます。ただし、傷跡が広範囲にわたるときは、複数回に分けて施術することもあります。

レーザー照射後はすり傷のような状態となり、3日程度するとかさぶたができ始めます。皮膚が再生して治療跡が目立たない状態になるまでは、3カ月から6カ月程度が目安となっています。

切除法の場合

切除法は1回の施術で完了できます。ただし、リストカット跡が広範囲にわたる場合は2回に分けて治療することもあります。

治療から約1週間後に抜糸を行います。抜糸後は徐々に赤みが引いて、白い傷跡になっていきます。周囲の皮膚になじむまでの期間は3カ月から6カ月程度です。

リストカット跡をできるだけきれいに仕上げるには?

リストカット跡をよりきれいな状態に仕上げたいという方におすすめしたいのが、再生療法と組み合わせて治療を行うというやり方です。

PRP再生療法、リジェネラともに、どの治療法とも組み合わせることが可能です。レーザー治療や切除法を行った直後に再生療法を取り入れると、治療によって損傷した皮膚の回復が早まるとともに、より健康な肌を育てやすくなります。

リストカット跡がキレイになると気分も明るくなる

リストカット跡があると、過去を思い出してネガティブな気持ちになるという方が大半です。治療を受けて、何の傷跡か分からない状態にできた方からは、明るい気持ちになれたという声が多く聞かれます。

傷跡治療を行っているクリニックのなかには、無料カウンセリングをしてくれるところもあります。その場で治療を決めなくても、相談してみるだけで気持ちが前向きになることもあるでしょう。同じ悩みを抱えている方は少なくありません。まずは、気軽に相談してみてください。

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