切らないワキガ治療とは？切らない治療を選ぶべき理由と治療成功の秘訣

この記事でご紹介すること

ワキガの治療を検討しているけれど、手術と聞くと気が引ける。何か他に良い治療がないのだろうか……。そのようなお悩みの方に知ってほしいのが、ワキガの治療法の一つである「切らないワキガ治療」です。

従来、ワキガの治療というと、切る手術が一般的でしたが、最近では、手術同等の効果が見込め、専用の医療機器を使用した切らないワキガ治療に注目が集まっています。

今回の記事では、なぜ切らない治療が注目されているのか、また、切らない治療を受ける上で重要である良い医師・クリニックの見分け方、具体的な治療方法について、ご紹介します。

切らないワキガ治療がおすすめである理由

今までのワキガ治療といえば、傷跡が残ったり、ダウンタイムの長いと言われる「手術」が一般的でした。しかし、最近では「切らない治療」が主流になりつつあります。

ワキガの切らない治療とは、専用の医療機器を使い、皮膚を切らずにワキガの原因であるアポクリン汗腺（汗が出る器官）を除去できる治療方法のことです。

手術よりも圧倒的に体への負担が少ない上に、ダウンタイムが短く、傷跡が残らない、さらには切る治療と比較しても、劣ることない治療結果を出せることが、大きな支持を集める理由といえるでしょう。

日常生活にほぼ支障をきたすことないため、仕事や学校を休むことなく、治療を受けることができます。
食生活の変化により、ワキガの発症年齢が年々早まっているため、最近では小学生くらいの小さなお子様も治療を希望されます。手術の場合は、治療後2週間は腕を圧迫固定し、安静にする必要がありますが、小さなお子様はなかなかおとなしくしていることは難しいです。また、小さな体にメスを入れたくないというご両親のお声も多く、お子様の場合、ほとんどがこの切らないワキガ治療を選ばれます。

以下のような要望がある方には、おすすめの治療方法かもしれません。

・体への負担を最小限にしたい
・傷跡を残したくない
・ダウンタイムを長く取れない
・再発リスクをとにかく減らしたい
・痛みに不安がある
・通院をしたくない

ワキガの切らない治療方法と治療費について

この章では、具体的な治療方法と治療費について、ご紹介していきます。それぞれ、メカニズムや特徴が異なるため、必ず事前に詳細を確認しましょう。

①ビューホット

ビューホットは、36本の医療用の極細針がついた医療機器のヘッド(機械の照射部分）を脇にあてます。そこで熱を発生させ、アポクリン腺を汗破壊します。刺す深さによって高周波の照射出力を、汗腺の深さに応じて変化させることができます（4～6段階。0.1mm単位での調整ができ、微調整が可能です）。

個人差がありますが、「1回の治療で効果がある」「半永久効果がある」治療です。治療中は、麻酔を使用しますのでほぼ痛みを感じることはありません。

治療費は、両脇で30万円～40万円が相場になります。ワキガ治療の範囲の差もしくは性別で治療費に差が出ることが多いです。この治療費の中に、麻酔代や包帯などのアフターケア費が含まれているクリニックと別途費用がかかるクリニックがありますので、詳細は各クリニックで確認するのが良いでしょう。

②ウルセラドライ

ウルセラドライは、高密度焦点式超音波を利用して、皮膚の内側にあるアポクリン腺にピンポイントで熱エネルギーを与え、ワキガ臭を抑制します。治療時はアポクリン腺だけでなく、エクリン腺へも熱エネルギーを与えることが出来るので発汗作用を抑えることも同時にできます。

治療後は軽く火傷のような状態になりますが、治療後2週間ほどで症状は治まります。

治療費は両脇で30万円前後が相場になります。こちらもビューホット同様、麻酔代やアフターケア費が含まれるクリニックとそうでない場合がありますので、詳細はクリニックに確認してください。

③ペアドライ

ペアドライは上記にある、ビューホット（RF派）とウルセラドライ（高密度焦点式超音波）の2つの医療機器を組み合わせた中央クリニックオリジナルの治療法です。
ワキガ治療として評価が高いビューホットと、ウルセラドライにより汗を軽減させワキガ臭の発生を防ぐウルセラドライの良いところを組み合わせた治療です。

治療費は両脇で33万円～40万円です。中央クリニックオリジナルの治療になるため、治療可能なクリニックが限られます。

 

上記3つの治療方法に共通することとして、治療部位は脇だけでなく、デリケートゾーンのすそわきがと胸のチチガにも治療が可能です。また、ワキガ臭だけでなく、発汗作用を抑える効果も共通してあります。

治療時間は20分程度です。治療当日もシャワーによる入浴が可能です。
メスを使用しないため、治療後もほぼ日常生活を変えずにお過ごしいただけます。
治療は、自由診療になるため保険は適用されません。よって、保険の控除も対象外です。

このように、ワキガ治療効果も高く、体への負担が少ないなどメリットが高い治療にはなりますが、もちろんリスクがゼロではありません。続いてはリスクについてご説明させていただきます。

切らないワキガ治療を考えるにあたり、必ず確認すべき3つのリスク

切らない治療はさまざまなメリットがありますが、注意点を含む3つのリスクがあることも認識してください。

• 切る治療(手術)の場合も同様ですが、切らない治療も完全に臭いを消し去ることができないケースや再発の可能性があります。
• リスクではありませんが、一時的にダウンタイムが発生することがあります。わきの腫れ、赤み、つっぱり感があるなどです（数週間～数カ月ほどでなくなっていきます）。
• 治療全般にいえることですが、治療後のアフターケアの方法を間違えたり怠ったりすると、感染症のリスクが発生します。十分に注意しましょう。

治療を検討し始めたら必ず知っておきたい、良い医師・クリニックの見分け方

治療法について、詳しく理解をしておくことも大切ですが、それよりも重要なことがあります。

それは、良い医師やクリニックを見つけることです。良いパートナーを見つけることで、あなたにあった治療法が見つかり、安心して施術を受けることができます。
しかし、問題は、たくさんのクリニックの中から、何を基準に選べば良いのかが、わからないということではないでしょうか？

この章では、治療を検討し始めたら、まずは確認しておきたい良い医師やクリニックの見分け方についてご紹介します。

①営業目的でない、悩みにつけこんでこない

無理に治療をすすめてくるなど、明らかに営業目的があり、悩みにつけこんでくるクリニックは避けましょう。

もしも、そのような場面になった際は、「調べた情報よりも値段が高すぎないか？」「良いことばかりでリスクを伝えていないのではないか？」など、冷静な視点を持つことが大切です。

わからないことはどんどん質問し、疑問を解決しましょう。また、治療に伴うリスクは必ず確認しておきましょう。
クリニックに相談に行く場合は、ネットなどで事前に情報収集を忘れてはいけません。

②表示価格より大幅に高い金額

ワキガの治療は、症状の度合いや希望する効果の度合い、また対象とするわきの範囲によって適切な価格は変わってきます。

しかしながら、ホームページなどに記載されている価格よりも大幅に治療費がかかる場合は、内訳を必ず確認しましょう。麻酔費用、痛み止めや包帯などのアフターケア費などは追加費用としてかかる場合があります。
あまりにも金額が変わる場合は、その場で治療を決めずに、時間をおいて検討したり、他のクリニックでカウンセリングを受けるなど、冷静になってから比較検討することをおすすめします。

③親身になって話を聞いてくれるか

信頼できる医師やクリニックであるかどうかを判断する基準として、

・あなたの話を親身に聞いてくれる
・治療のメリット・デメリットをきちんと教えてくれる
・予算内でできる手術を提案してくれる

などが挙げられます。加えて、多くの症例実績を持ち、経験豊富な医師を選ぶとよいでしょう。

一つ、具体例を挙げます。

精神疾患が原因で「自分がワキガである」と誤認しているケースがあります。ワキガは非常にナイーブな問題がゆえに、本当はワキガではないにも関わらず、ワキガだと勘違いしているのです。

本当に信頼できる医師であれば、精神疾患が原因である場合、正直に指摘をしてくれるでしょう。逆に、営利目的などで信頼できない医師の場合、ワキガではないことがわかっていながらも治療を進めるケースがあることも、事実あります。

まとめ｜納得のいく治療を受けるためにも、妥協をしない

今回の記事では、ワキガの切らない治療について、お話を進めてきました。

治療を受ける上で重要なことは、あなたにあった医師・クリニックを見つけることです。そのためにも、事前に情報収集をした上で、相談に行くとよいでしょう。

また、無料カウンセリングに行ったからといって、治療を決定しないといけないことはありません。断りにくかったとしても、治療内容や治療費など納得いかない点がある状態で、治療を確定するのはやめましょう。

商品を購入した場合は、購入し直したり返品なども可能ですが、治療は大切な体に行う医療行為です。より満足度の高い治療結果を感じるためにも、必ず疑問や質問をクリアにしてから受診することをおすすめいたします。