タトゥー除去はどれくらい痛い?術中・術後の痛みを治療法別に解説

タトゥー除去はどれくらい痛い?術中・術後の痛みを治療法別に解説

この記事でご紹介すること

結婚や就職、子どもができたことなどをきっかけに、タトゥーを除去しようと決めるケースが多いようです。とはいうものの、治療時の痛みが心配という方は少なくありません。

タトゥー除去には様々な方法があり、それぞれに術中・術後の痛みが異なります。ここでは治療法別に、痛み・ダウンタイム・アフターケアについて徹底解説します。

現在では、比較的痛みの少ないピコレーザーによる治療もあります。痛みの少ない治療を受けたい方は、ぜひ参考にしてください。

治療法別にみるタトゥー除去の痛み・ダウンタイム・アフターケア

クリニックが行っているタトゥー除去の方法には、以下の5つがあります。

  • Qスイッチヤグレーザー
  • ピコレーザー
  • 切除法
  • 剥削法
  • 皮膚移植法

タトゥーの範囲やカラー、色が入っている深さなどによって適した治療法は個々に異なります。カウンセリングで医師に相談したうえ、検討することをおすすめします。

このうち、痛みが少なく治療跡が残りにくいのはピコレーザーです。各治療法別に詳しく説明していきましょう。

Qスイッチヤグレーザーとは

Qスイッチヤグレーザーは、従来からタトゥー除去に使われてきた医療レーザーです。タトゥー部分にレーザーを照射すると、熱と衝撃によって色素が粉砕され、細かくなった色素が少しずつ体外に排出されるという仕組みです。1回の治療ですべての色素を粉砕することはできないため、期間をあけてレーザー照射を繰り返しながら徐々に色を薄くしていきます。

Qスイッチヤグレーザーは、アートメイクの除去、ホクロ、シミ、そばかす、あざの除去などにも使われています。ただし、Qスイッチヤグレーザーが適応するタトゥーは黒色のみで、カラータトゥーを消すことはできません。

広範囲のタトゥー除去にも適していますが、インクが深く入っている場合にはレーザーのみの治療では消しにくいこともあります。

Qスイッチヤグレーザーの痛み

・施術中の痛み

レーザーを照射したときに熱が生じるため、痛みをともないます。痛みの感じ方は個人差がありますが、ゴムで弾かれたような痛みがあります。

・施術後の痛み

施術後は軽い火傷の状態になるため、人によっては痛みが生じたり、痛痒い状態になったりすることがあります。

レーザーによる除去は、皮膚を切らずに済むため人気がある治療法です。ただし、Qスイッチレーザーは多少痛みがあるため、希望に応じて施術前に麻酔クリームや局所麻酔などを処方することがあります。タトゥーの範囲や部位、痛みの程度によって使い分けられています。心配な方は事前に相談しましょう。

レーザー照射の前後にアイシング(肌の冷却)をすることで、痛みが緩和され、肌の炎症を抑えることができます。

Qスイッチヤグレーザーのダウンタイム

Qスイッチヤグレーザーを照射したあとは、発赤や腫れ、ジクジクとした感じ、かさぶたになることがあります。ダウンタイムは1週間ほどですが、皮膚が回復するまでには2~3カ月程度必要です。次回の治療は皮膚の回復を待つ必要があるため、3カ月に1回程度のペースで通院します。

Qスイッチヤグレーザーのアフターケア

施術後は、レーザー照射部分に直射日光をあてないよう注意する必要があります。時間が経過するとかさぶたがとれてきます。軟膏を塗るなどして肌を保護するようにしましょう。また、こすったり掻いたりすると跡が残りやすくなるため注意してください。

ピコレーザーとは

ピコレーザーは新しい医療レーザーで、Qスイッチレーザーと同様に、レーザー照射によって色素を粉砕する治療法です。

ピコレーザーとQスイッチレーザーの大きな違いは、レーザー照射の時間です。Qスイッチレーザーがナノ秒(=10億分の1秒)で照射するのに対し、ピコレーザーはピコ秒(=1兆分の1秒)という極短い時間のレーザー照射を可能にしています。

これにより、皮膚に熱をくわえる時間が大幅に短縮され、痛みの少ないタトゥー除去ができるようになりました。また、ピコレーザーは全色に反応する波長を持っているので、カラータトゥーを除去することもできます。

さらに、Qスイッチレーザーよりも粉砕力が強く、インクをより微細に砕くことができます。細かくなった色素は体外に排出されやすくなるので、治療期間もこれまでのレーザー治療の約半分程度まで短縮されています。

ピコレーザーの痛み

・施術中の痛み

ゴムで弾かれたような痛みがありますが、比較的痛みの程度は小さく抑えられています。痛みに弱い方は、希望すれば麻酔を処方してくれるので事前に相談しましょう。

・施術後の痛み

施術後に痛むことはほとんどありません。ただし、人によっては軽い火傷をしたときのように、痛痒い状態になることがあります。

施術前後にアイシングを行うことで、痛みや炎症を抑えることができます。また、痛みが出ている場合は、我慢せずに治療時に処方される痛み止めを服用しましょう。痛み止めを飲むことで、通常とほぼ変わらず過ごすことができます。

ピコレーザーのダウンタイム

ピコレーザーは周囲の皮膚組織に与えるダメージが少ないため、ダウンタイムが短い治療法です。施術後は約1~2週間程度でかさぶたが剥がれ、1~2カ月程度で皮膚の状態も回復します。次のレーザー照射までの期間は1~2カ月程度となっています。

ピコ―レーザーのアフターケア

レーザー照射をした直後は軟膏などで皮膚を保護します。施術後の肌は敏感な状態になっているため、直射日光は避けてください。掻いてしまうと跡が残りやすくなるので注意しましょう。

切除法とは

切除法とは、タトゥーがある部分の皮膚を切り取ったあと、周囲の皮膚を引っ張って、縫い合わせる治療法です。タトゥーの範囲が小さい場合は1回の手術で終えることができます。広範囲の場合は複数回に分けて分割切除します。

また、タトゥーが手足の甲・指、足首、うなじなど皮膚を伸ばしにくい部位にある場合にも、複数回に分けて手術を行い、少しずつ皮膚を伸ばしていくことがあります。

切除法では、縫合跡が線のように残ってしまうというデメリットがあります。傷跡が目立たないように手術するには、医師の高い技術力が必要になります。タトゥー除去のなかでは比較的安価に受けられる治療法ですが、仕上がりの差が大きい治療法でもあります。

クリニックを選ぶ際は、技術力とアフターケアに信頼のおけるところを慎重に探すことが大切です。

切除法の痛み

・施術中の痛み

事前に麻酔をするため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。

・施術後の痛み

施術後は、筋肉痛のような鈍痛を感じたり、皮膚のつっぱりを感じたりすることがあります。通常の日常生活を妨げるような痛みはありませんが、痛みがある方は我慢せずに痛み止めを服用するようにしましょう。

切除法のダウンタイム

切除範囲によりますが、翌日には日常生活に戻ることができます。抜糸は1~2週間後に行います。軽い運動であれば2~3週間後、激しい動作を行っても支障が出ない状態には3~4週間程度の期間が必要となります。2カ月程度で治療跡の赤みが徐々に薄くなっていきます。

切除法のアフターケア

患部を濡らさなければ、手術当日からシャワーを使用することは可能です。入浴は避けましょう。手術後は患部を衛生的に保ち、抜糸までの期間は軟膏を塗って肌を保護します。切除法では経過観察を行うため、施術後も通院が必要になることがあります。

剥削法(はくさくほう)とは

剥削法は、タトゥーがある部分の皮膚を医療用のカミソリまたはエルビウムヤグレーザーで削り取って除去し、新しい皮膚を再生させる治療法です。クリニックによって、剥皮術やアブレーションと呼ばれることもあります。

剥削法のメリットは、1回の施術で広範囲のタトゥーを除去できることです。一方で、削り取った跡が火傷跡のように残る、皮膚が回復するまでに時間がかかるといったデメリットがあります。

剥削法が向いている方は、タトゥーの範囲が広く分割切除をしたくない方、すぐにでも除去したいという方です。ただし、インクが皮膚の深いところまで入っている場合は、剥削法で除去するのが困難な場合があります。

クリニックによっては、フラクショナルレーザーを使用して皮膚を薄く削り取った後、レーザーを照射してタトゥーを除去する方法をとっているところもあります。この方法では、色素の粉砕と皮膚の再生を同時に行うことができるため、短期間で色を薄くすることが可能です。

剥削法の痛み

・施術中の痛み

事前に麻酔をするため、施術中の痛みはありません。

・施術後の痛み

麻酔が切れると、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。通常は痛み止めを服用すれば日常生活には影響しない程度です。ただし、薬を飲んでも痛みが続く場合は、すぐに医師に相談してください。

剥削法のダウンタイム

手術後は、削り取った部分が赤く腫れあがっている状態になります。新しい皮膚が再生を繰り返しながら治癒していくため、手術後1カ月程度は安静を保つ必要があります。手術から6カ月程度経過すると、赤みや盛り上がりはあるものの、新たな皮膚が再生されている状態になります。その後、周囲の皮膚になじむには1年程度かかります。

剥削法のアフターケア

手術後はガーゼで患部を保護します。皮膚が乾いて安定するまでは、こまめにガーゼを交換して衛生的に保つ必要があります。また、通院して経過観察を行うこともあるので、医師の指示に従いましょう。

皮膚移植法とは

皮膚移植法とは、タトゥーがある皮膚を切り取り、そこに別の部位から皮膚を持ってきて移植する方法です。広範囲のタトゥーをすぐに除去したい方、切除術や剥削法での除去が難しい方に有効な方法です。太ももやお尻の皮膚を移植することが多くなっています。

皮膚移植法のデメリットは、皮膚を持ってくる部位にも切り取った傷跡が残ることです。時間とともにかなり薄くなりますが、完全には消えません。また、移植した皮膚は周囲と質感が異なるため、完全にはなじまない点もデメリットとして挙げられます。

また、肌質などによっては移植した皮膚がうまく定着せず、壊死してしまうことがあります。この場合は再度移植する必要があります。

皮膚移植法の痛み

・施術中の痛み

事前に麻酔を行うため、施術中の痛みはありません。

・施術後の痛み

麻酔が切れた後は、ヒリヒリとした痛み、またはズキズキとした痛みを感じることがあります。痛み止めを服用すれば、日常に影響が出ない程度です。薬を飲んでも痛みが治まらないときは合併症の疑いもあるため、すぐに医師に相談してください。

皮膚移植法のダウンタイム

手術後は、皮膚を切り取った部位から出血があります。皮膚が再生するには2週間~1カ月程度かかるため、この期間は患部を安静に保つ必要があります。皮膚の色が落ち着くまでは、半年から1年程度の期間が必要です。

皮膚移植法のアフターケア

手術後はガーゼなどで皮膚を保護し、その後、軟膏を塗って肌の回復を待ちます。感染を防ぐため、つねに患部を衛生に保つ必要があります。通院してガーゼの交換や経過観察を行うこともあるので、医師の指示に従ってください。

痛みに弱い人にはピコレーザーがおすすめ!

タトゥー除去には様々な治療法がありますが、痛みのない治療を受けたい、治療跡をきれいにしたいという方には、ピコレーザーをおすすめします。また、ピコレーザーは、これまでのレーザー治療ではできなかったカラータトゥーの除去や、短期間の治療を可能にするなど画期的な治療法となっています。

しかし、新しい医療機器のため、まだ導入しているクリニックは多くありません。ピコレーザーを希望する方は、ホームページなどでクリニックの導入状況をチェックしてみるとよいでしょう。

タトゥー除去は、どの治療法においても医師の高い技術力が必要になります。そのため、治療後の仕上がりに大きな差が出てしまうことがあります。クリニックを選ぶときは、信頼できる医師が治療を行っているか、アフターケアを重視しているかなどをしっかり確認することが重要です。

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