実はできやすいおしりニキビの予防と治療を学ぼう


ニキビといえば顔やデコルテ、背中をイメージされる方が多いのではないでしょうか?

しかし、それだけではありません。実はおしりも、ニキビができやすい要注意ポイントなのです。

おしりニキビは痛みがあることも多く、不快感も増します。そんなおしりニキビのことを知り、予防法と治療法をおさえておきましょう。

おしりにもニキビができる!?

意外と知られていませんが、おしりは皮脂の分泌が多い部位の一つです。そして、おしりは摩擦や圧迫が多く、座り姿勢をとる時間が長い方は特に刺激を受けやすいところ。

そうした刺激を日々受けているため、肌は厚くなり、角質がたまりやすくなっています。それでも、肌のターンオーバー(新陳代謝)が短期間でなされればいいのですが、おしりの肌は顔などに比べてターンオーバー期間が長いのが一般的です。

また、おしりはほとんど脂肪でできており、とても冷えやすい部分でもあります。そして、冷えは血行の悪さにつながってしまうため、代謝を上げるのに苦労するのはいうまでもありません。

そうした悪条件を備えるうえに、顔のように皮脂のケアをすることもかなわず、清潔を保つのが難しい、それがおしりなのです。

日常生活を送るうえで、座らない時間を設けて圧迫を減らしたり通気性を保つ努力は大切ですが、限りがありますよね。そうなると、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなり、ニキビができやすくなってしまうというのもうなずけます。

おしりニキビを予防するには

おしりニキビができてしまうと、できた箇所によっては座るたびに痛みが走ったり、トイレのときに困ったりして、とても不快な思いをします。そうならないようにまずは予防を心がけたいものですよね。

予防の第一は、皮脂の過剰分泌されないようにすることです。

皮脂は、糖分や脂肪の多い食事を続けたり、ストレスをかかえてしまったりすると分泌されやすくなる傾向があります。まずは、この点を改善するために、ライフスタイルを見直しましょう。

肌のターンオーバーを促し、角質をためこまないようにするためには、血行をよくすることや食事・睡眠をきちんととることです。抗酸化作用が高く皮脂分泌を抑制するビタミンC、ターンオーバーを正常化させるビタミンB6を多く含む食材も意識してとるといいでしょう。

摩擦や圧迫などの刺激を減らすことも効果的です。やわらかいクッションを使ったり、長時間座りっぱなしにならないように動いたりすると、おしりの負担が軽くなります。

トイレで固いトイレットペーパーでゴシゴシ拭いたりするのも、刺激が強くなりすぎることがあるので、極力避けるようにしてくださいね。下着も、吸湿性や通気性のいい素材のものがベターです。

ニキビはきちんと治療しよう

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それでもおしりニキビができてしまったら、絶対に自分でつぶさないでください。ニキビをつぶすとよくないのはおしりも同じです。

痛みやニキビへの刺激をおさえて炎症を悪化させないようにするために、なるべくニキビ部分に負担をかけないようにして、清潔を保ちます。そうして医療機関で診察を受けましょう。

おしりの診察を受けるのははずかしいと思うかもしれませんが、自己流のケアはニキビを悪化させてしまいかねません。そのうえ、ニキビだと思ったものがおできや粉瘤である可能性もあります。

症状が深刻な場合は手術が必要になることもありますから、安易に判断するのは禁物です。医師の診察のもとで適切な治療を受けましょう。

きちんと治療を受ければ、ニキビ跡を残さないことにもつながります。

そのうえで、それでもニキビ跡が残ってしまったら、ニキビ跡をきれいにする治療を検討してみましょう。治療方法はいろいろな選択肢があり、医療レーザーやケミカルピーリング、外用薬や内服薬などといったなかから症状に適した治療を選択することになります。

たとえば、最新のレーザー治療では、レーザー照射で皮膚の表面にごく小さな穴を開け、その穴が治るときに皮膚が収縮することで傷跡をぼかしたり凸凹を少なくすることが可能です。医療用の光をあてることでコラーゲンなどを作る細胞を活性化させ、肌の状態を奥から改善するといった方法もあります。

おわりに

おしりニキビは不快で痛いだけではなく、デリケートゾーンの悩みであり、誰かに相談しづらいものです。肌をきれいな状態に保つためには、自己流のケアで頑張りすぎず、専門家の助けを借りて適切な治療を施しましょう。

そして、ニキビは同じところにできやすいといわれます。治したニキビを繰り返さないためには、ニキビの原因となる生活環境を改善することが必要です。

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